夏の至仏山登山
年月日 平成20年07月19日(土)
天候 曇りのち晴れ
場所 群馬県片品村
ルート 鳩待峠→(100分)→オヤマ沢田代→(45分)→小至仏山→(60分)→至仏山→(150分)→鳩待峠                                 歩行距離(9.0キロ)、所要時間6時間30分(休憩時間含まず)
その他   マイペースで中級レベルの山を踏破することを目的に、ツアーバスを使わず、夜行日帰り直行バスで尾瀬の至仏山を単独登頂してみました。出だしは好調でしたが、小至仏山辺りからの岩場との格闘でかなり体力を消耗し、平均的な所要時間より30%増しの時間を要しながらも、マイペースでどうにか踏破することができました。霧深い早朝と打って変わって天気も回復し、尾瀬ヶ原と燧ヶ岳の眺望も楽しむことができ、それなりの収穫もあった今回の単独行でした。体力のある健脚の御仁には一笑に付される内容かもしれませんが、どうかご容赦のほどを。

詳細地図はこちらから(尾瀬保護財団さま提供)


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スライドショウの開始
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夜10時の都庁です。
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今日は夜行日帰りバスで尾瀬を目指します。
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鳩待峠着は午前5時。連休・夏休みが重なり相当な人出です。
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早朝から騒々しい鳩待峠です。
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直進すると山の鼻、尾瀬ヶ原方面になります。私は左手の
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至仏山方面に進みます。シットリ濡れて良い感じです。
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急な場所も無く、出だしは歩き易い山道が続きます。
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エンレイソウです。
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薄日が差してきました。暑くなりそうです。
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半分まで来ました。なかなか山野草にお目にかかれません。
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尾瀬ヶ原方面は雲が厚く何も見えません。遠くの山は平ヶ岳のようです。
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ハクサンチドリのようです。
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小至仏山が見えてきました。
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至仏山唯一の湿原「オヤマ沢田代」はこの先です。
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登山道の荒廃が進んでいます。一刻も早い木道の整備が必要なようです。
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小さいですがオヤマ沢田代の湿原です。
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ワタスゲが一面を覆いつくしていました。
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ウラジロヨウラクのようです。
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ヨツバシオガマのようです。
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イワカガミです。
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同じく
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アカモノでしょうか。
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笠ヶ岳に登る人は左側へ行きます。
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感じの良い若者二人が歩いていたのでパチリ!。
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シナノキンバイです。
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小至仏山が近付いてきました。
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ここいらはお花畑の様相を呈していました。
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チングルマです。
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イワカガミです。
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キクザキイチゲでしょうか。調べ中です。
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小至仏山も大岩の間を縫って登ります。
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チョッと小さく撮り過ぎました。何の花でしょうか。
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大岩の間を抜ける登山が続きます。
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再びチングルマです。
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小至仏山にはまだ雪渓が残っていました。
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小至山山頂の脇を抜けて至仏山へ向かいます。
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ハクサンシャクナゲです。
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これが至仏山の山頂かと思っていましたが、
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サワギキョウです。
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小至仏山を振り返ります。
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何度も目の前に立ち塞がる岩山です。これが山頂かと思いきや、
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これもウラジロヨウラクのようです。
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岩場を登り切ると、更にその先に岩場が。あれが本当の山頂のようです。
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やっと着きました。3時間45分の悪戦苦闘でした。
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山頂はご覧のような人だかりです。
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ピストンで戻ります。徐々に霧も晴れて尾瀬ヶ原と燧ヶ岳が姿を現しました。
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チョッとアップで。
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往路で通り過ごした小至仏山のピークを訪れてみました。
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天気はかなり回復し、日光連山が望めました。
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谷川岳方面を眺めます。
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日光白根山です。
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淡々と下ります。
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再びオヤマ沢田代を歩きます。
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池塘とワタスゲの組合せ。まさに尾瀬ですね。
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ワタスゲのアップです。
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更に標高を下げた位置からの燧ヶ岳です。
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タテヤマリンドウが咲いていました。
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同じく
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やっと登山口に下山しました。6時間30分の登山でした。
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相変わらず車中では缶チューハイを。

 喫煙が心臓に悪いことは重々知っておきながら山を登っている私だが、最近その影響が顕著に出始めたようだ。特に急登の山になると息が続かずツアーの皆さんに遅れることが多くなってきた。まあ、このHP用の写真を撮りながら登ることもあってますます遅れに拍車がかかるのだが。そういった理由もあり、今回は一人で気兼ねなく自分のペースで登ろうと思い立ち、それなら中級レベルの山でも大丈夫かも、などといろいろ思いを巡らした結果、単独行には有り難い直行バスの多い尾瀬を目指してみることにした。尾瀬と言ってもいわゆる水芭蕉で有名な尾瀬ヶ原では無く、その尾瀬ヶ原を眼下に見下ろす標高2228mの至仏山(しぶつさん)である。

 仕事を定時で切り上げると、飲み会の誘いを振り切って自宅へ戻り、身支度を整えて新宿へ向かう。翌朝の弁当を買い込むと22時30分に夜行バスに乗り込む。いわゆる夜行の直行バスであるが、添乗員が居ないだけでツアーバスと大差は無い。直行バスは関越自動車道に乗ると、途中高坂SAでトイレ休憩を取り、すぐさま東松山ICで一般道に降りてしまい、そのまま国道17号線を尾瀬に向けて走る。バス会社も、関越自動車道をそのまま走って沼田ICで降りると余りにも早く着き過ぎてしまうので、このような一旦一般道に降りるといったパターンをとっているようだ。

 それでも早朝午前4時には尾瀬の玄関口戸倉に着く。3連休と夏休み初日が重なった戸倉のバスターミナルは関西方面からの観光バスまで押し寄せ、もの凄い数の登山客、ハイキング客でごった返している。尾瀬は環境保全のため自家用車や大型バスの乗り入れは出来ない。よって、戸倉からはシャトルバスに乗り換えスタート地点の鳩待峠へ分散して向かうのだ。しかしながら、大型バス1台から降りた人間をマイクロバス2〜3台で運ぶ訳だが、これで果たしてCO2の削減になるのだろうか。些か疑問が残るところである。

 鳩待峠着は午前5時。ここからは全くフリーな行動になる。私はコンビニおにぎり2個を口の中に放り込むと、簡単なストレッチをやって至仏山に向けて午前5時半にスタートを切る。至仏山は群馬県の北東部、みなかみ町と片品村との境界に位置する標高2228mの山で、尾瀬ヶ原の南端にそびえ立つ女性的な山容の山である。女性的とは言っても日本百名山の山であり、一応難易度中級レベルの山に位置付けられている。

 ツアーでは無いので、ガイドのペースに合わせなくても良いし、帰りのバスが出る午後2時までの8時間の間に戻れば良いし、自分のペースで歩けるというのはなかなか良いものだ。天候は全般的に霧がかかって見通しは良くないが、登るにつれ薄日が差してきて良い天気になる気配が感じられる。登山道は左程傾斜もきつくなく、程よく朝露に濡れて気持ち良く歩ける。しかし、人気の高い山だけに、ここもオーバーユースによる環境破壊が進んでいて、木道の無い登山道は所々で深くえぐられ痛々しい傷跡が数多く見受けられる。至仏山の山体は風化しやすく崩壊しやすい蛇紋岩で出来ているため、大量の観光客が訪れる登山道沿いの浸食が激しくなり、一時期入山が禁止されていた経緯がある。入山が解禁された現在でも、5月から6月にかけては植生の保護を目的とした入山規制が行われており、登山が可能になるのは7月1日からなのだ。こうなったら、山好きには寂しいが再び当分の間閉山にするなど強硬的な措置も必要なのではないだろうか。

 至仏山唯一の湿原「オヤマ沢田代」辺りまでは左程の急勾配もなく、休み休み歩けば余り無理の無い行程だ。「オヤマ沢田代」を過ぎると小至仏山が見えてくる。高山植物が咲き乱れるお花畑を過ぎ、小至仏山にかかる頃から登山道の様相が一変し、ガレ場歩きから大岩の合間を抜ける岩場歩きの世界になってくる。岩と岩の隙間に靴やザックを引っ掛けながら、滑りやすい蛇紋岩に足を取られながらもやっとのことで小至仏山の頂上に立つ。何時の間にか青空が覗き、余りの暑さに間断なく流れる汗が徐々に体力を奪っていく。

 小至仏山山頂に登り詰めると、目の前には更に大きな山容の至仏山が立ち塞がっている。ゲッ!、まだアレを登るのかァ、と溜め息が漏れる。小至仏山へのチャレンジでかなりの体力を消耗した上に、ここまでで既に3時間を費やしてしまっている現実に、ここでリタイヤをしなければバスに戻れないかもと一抹の不安がよぎる。しかし、あと1時間で登りきれば何とか成ると決意し、一念発起至仏山へのチャレンジを続けることにした。

 マイペースでも辛い登りが続く。至仏山の山頂かと思いきや、息を切らしながら登り詰めてみると更にその先に山頂らしきものが。もうこれがピークだろうと思いながら更に登り詰めてみると山の端からまた別の山頂らしきものが姿を現すなど、地図では読み切れなかったかなり激しいアップダウンを2度繰り返してやっとのことで本当の山頂に立つことができた。何んとスタートしてから3時間45分が経過していた。下界は雲に覆われ、山頂からの尾瀬ヶ原や燧ヶ岳(ひうちがだけ)の展望は叶わず、仕方なく15分休んで下山に転じることにした。残り時間は後4時間しかない。

 復路は山の鼻経由で鳩待峠まで戻るルートを取りたかったが、時間的余裕も無く、且つ近年下りに利用する場合、歩き辛い登山道を避けて登山道周辺の植生に踏み込んでしまって植生を荒らすという問題も起こっており、下りに使用しないようにと関係の向きから登山者に呼びかけられている。私も尾瀬友の会会員の一人として尾瀬の環境保護に協力は惜しまないつもりだ。一人でも多くの登山者が協力することを願いつつ、私は元来た道をピストンで戻ることにした。帰りは案の定往路で難儀した大岩が行く手を阻む。それでも下るしかない。助けてくれるツアーの添乗員が居る訳ではないので、自己責任の下で何時もより細心の注意で下る。長時間の下りによる緊張と暑さから疲労もかなり極限に達してきたが、チョッとふらつく足取りで午後12時15分どうにか無事で鳩待峠に下山することができた。

 今回は自分のペースで難易度中級レベルの山を踏破するのが目的であったが、一応6時間30分掛けてどうにか達成することが出来た。これが可能だったのは時間的余裕がある夜行日帰り直行バスの運行があったからに他ならない。登山時間が3〜4時間しかない通常の日帰りバスツアーであったら私はきっとリタイヤしていたに違いない。そんなハイペースで中級の山を登れるわけはないのだから。今回は、難易度の高い山でも時間を掛けてスローペースで歩けば、どうにか踏破することが可能であることが分かったのが大きな収穫であった。

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