年月日 平成20年06月07日(土) 天候 曇り時々晴れ 場所 群馬県嬬恋村・長野県小諸市 ルート 車坂峠→(80分)→非難小屋→(5分)→槍ヶ蛸→(15分)→トーミの頭→(25分)黒斑山山頂→(20分)→トーミの頭→(60分)→車坂峠 歩行距離(6.0キロ)、所要時間3時間30分(休憩時間含む) その他 日本有数の活火山「浅間山」の外輪山「黒斑山」を登ってきました。梅雨の中休みか、雲は多いものの良い天気に恵まれ、噴出す汗を拭いながらの登山となりました。車坂峠から黒斑山まで単純な標高差は430mしかありませんが、大きなアップダウンが多く、累計標高差は中級クラスの山に匹敵すると思われます。山域全体火山特有の荒れた地質ですので、足元に注意しながら登るようにしてください。
関東もどうやら梅雨入りしたようで毎日天気が愚図ついている。この時期の山登りは雨に祟られるのは当然であるが、周辺の山並みを眺望することもほとんど不可能である。ところが、梅雨の中休みか、今日の天気予報には意外にもお天道様のマークが付いている。半信半疑ながら、今日は日本でも有数な活火山である浅間山の外輪山である黒斑山(くろふやま)(2404m)を登ってみることにしよう。
ツアーバスは新宿と池袋から49名もの参加者を乗せて一路高峰高原へ向かう。49名とは幾ら安いバスツアーでもチョッと詰め込み過ぎではないのか。それなら行動が制約される分ツアー料金をもっと安くして欲しいものだ。などと考えている内に、バスは関越自動車道の高坂SAと上信越自動車道の横川SAでトイレタイムを取った後、小諸ICを降り、つづれ折りのチェリーパークラインを走って、黒斑山登山口のある高峰高原ホテル前に11時に到着する。雲は多いものの、雲の切れ間から暑い日差しが照り付ける良い天気で、今日は汗まみれの登山になることが予想される。
高峰高原ホテル前の空き地でストレッチをやった後、11時20分には表コースにスタートを切る。スタート地点から早速ハクサンイチゲやイワカガミなどの山野草のお出迎えがあり、期待に胸躍らせながらカメラを向ける。スタート地点の車坂峠は車坂山の頂上に当るため、ここから一旦下り、目的の黒斑山に登り返すことになる。黒斑山への登山道はかなり急で足元がガレ場のため非常に歩き辛く、極端に体力を消耗する。毎度のことながら写真を撮りながら歩くと、どうしても最後尾になってしまい、前を歩いている集団から徐々に遅れ始めた。
登るほどに樹林帯の切れ間から南西方向を見渡すと、遠景は完全にガスってしまっていて、期待していた八ヶ岳の雄姿は眺めることができない。喘ぎつつ急坂を登り詰めること60分、レンガ色のカマボコ型ドームの避難小屋前に到着する。雷や火山弾避けのためのシェルターなのだろうか、鋼鉄製で屋根はシッカリしているようだが、扉も何も無い殺風景な建物だ。更にそこから尾根伝いに暫く登ると目の前が開け、槍ヶ鞘(やりがさや)に到着する。眼前には浅間山が威風堂々と鎮座し、左手にはトーミの頭(かしら)への荒々しい急崖を望むことが出来る。
槍ヶ鞘から急坂を一旦下り、トーミの頭へ登り返す。かなりの急登でおまけに安定しないガレ場に足元をすくわれる。激しい息遣いでものの10分も登ればトーミの頭と呼ばれる少々張り出した岩場に到着する。ここからは浅間山を中心に、その外輪山である黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、そして前掛山がぐるり見渡せ実に見事である。
浅間山(2568m)はご存知の通り、群馬県吾妻郡嬬恋村と長野県北佐久郡軽井沢町及び御代田町の境にある安山岩質の複合火山で、世界でも有数の活火山として知られている。最近では2004年(平成16年)9月1日に 噴火が確認され、現在も登山規制が布かれているようだ。しかし、今日の浅間山は噴煙も上げておらず、平静を保った穏やかでなだらかな姿が実に美しい。
トーミの頭で私は弁当を広げる。多くの参加者は車中で既に昼食を終えていたらしく、私が山頂に着く頃には既にトーミの頭を離れて黒斑山に登山中のようで、私一人だけ(?)の昼食になった。まあ慌てる必要など無いと自分に言い聞かせ、自然と対話しながらマイペースで昼食を取る。
昼食を終えると13時だ。私も腰を上げ、黒斑山にチャレンジする。登山道は人一人がやっと通れるような狭さで、すれ違いもままならぬため、ザックはトーミの頭に置いて登る。トーミの頭から20分も登れば黒斑山山頂である。黒斑山は、浅間山の西隣りに位置して、浅間山の最も古い第一外輪山である。西側の緩斜面にくらべて東側は急崖で垂直に切り立っている。その急崖側は樹木があるからまだ救われるが、これが裸地だったら恐らく足が竦んで動けないに違いない。ところで、黒斑山山頂に到着した頃から雲が出始め、眼前の浅間山も姿を消し始めた。天気が下り坂のようだ、写真を撮り急ぎ下山することにしよう。
トーミの頭に戻ると、添乗員が待っていてくれ、私が最後だと言う。急ぎ添乗員と二人で最後尾から中コースを下る。中コースは残雪の融水や雨水の影響で極端にぬかるんでいて非常に歩き辛い。登山靴をドロドロに汚しながらスタート地点の高峰高原ホテル前にゴールしたのが60分後の14時50分であった。温泉で汗を流したいのは山々であったが、時間的余裕もなかったので汗みどろのままバスに乗り込み、15時30分東京に向けて帰路に付いたのだった。
今回の登山は標高差430mの初級レベルのものであったが、私にとっては意外と厳しいものとなった。車坂山から急坂を下り、黒斑山へ急坂を登り返す、更に槍ヶ鞘から急坂を下り、トーミの頭へ急坂を登り返す。累計の標高差は中級レベルに匹敵するのではないだろうか。このアップダウンの激しさが少なからず私の体力に影響を与えたようである。
ところで話は変るが、このサイトを開設して既に4年が経つ。今回このツアーに参加されたお二人の方から「サイト見てますよ」「参考にさせてもらってますよ」と言ったお言葉を初めて頂戴した。嬉しくもあり恥ずかしくもあり、真面目に作らないとお叱りを受けそうな気がしてきた。いや、決して不真面目に作っている訳では無いのだが、ご覧頂いている皆様のためにも、更に役立つ情報をお送りしようと、心新たにしたところである。