年月日 2008/01/01(火) 天候 猛吹雪 場所 長野県松本市上高地 ルート 五千尺寮→(180分)→釜トンネル
歩行距離(片道6.0`)、所要時間3時間00分(休憩時間含む)その他 クラブツーリズムと上高地五千尺寮との合同企画、上高地クラブツーリズム村に参加してきました。年末寒波の襲来で現地は猛烈な吹雪でした。積雪は推定1メートル。澄んだ水をたたえてゆったり流れる梓川、穂高連峰や焼岳、枯れ木が湖面に映る景観が美しい大正池、なんてどこにも見ることができません。全てが真っ白な雪のベールに覆われてしまっています。しかし、考えようによっては、これもまた自然。厳しい寒さでしたが、真冬の上高地を十分満喫できました。
新年の朝を上高地で迎えた。昨夜は早々と床に入ったため、今朝は午前2時に目覚めてしまった。自宅ならまだしも宿では動き回る訳にもいかないので、もう一度横になり今度は午前4時に目覚めた。廊下に出て煙草を吸いながら真っ暗な外を眺める。宿の明かりに横殴りの雪がオレンジ色の光跡を残し、目の前の木々の枝は激しく揺れている。今日も無理かァ、期待をしていた穂高連峰の眺めは...。
顔を洗い、トイレを済ませ、午前6時半から朝食を取る。朝食は洋食のバイキング方式で、今朝は特別に雑煮まで付いている。食事を済ませると、今日のイベントに参加するため身支度を整える。今日は宿の近くにある「小梨平キャンプ場」をスノーシューでトレッキングするイベントだ。昨日より穏やかとは言え、もの凄い強風に雪が舞い上げられ、目も開けていられない状況である。登山ガイドのNさんを先頭に平坦なキャンプ場の中をスノーシューを付けて自由気ままに歩く。これで遊んだ方はご存知だと思うが、通常の靴ならズッポリと太もも辺りまで雪に埋まってしまうところだが、スノーシューを付けているだけで大して沈まない。キャンプ場から梓川河川敷を巡りほぼ1時間雪の中をトレッキングして宿に戻ったが、腹ごなしには丁度いい運動だった。スノーシュー体験は2度目だが、コースが平地のため余り体力も要せず、如何に猛吹雪の中と言えども、ゆっくり自然を満喫できて心地よい一時だった。
宿に戻り一休みするとあたふたと帰り支度をする。10時半からおにぎりとトン汁で早目の昼食を取り宿前に集合する。このような荒天でなければ、屋外で温かいトン汁昼食を取る予定だったのだが、非常に残念だ。
帰りも相変わらず強い風が吹き、時折激しい雪も降っている。復路は昨夜のうちに相当な新雪が積もり、歩くことに困難を極めることが想定されたため、宿のスノーシューをそのまま拝借して帰ることになった。これで昨日より歩き易いはずだが、元々スノーシューは遊び用に考案されたもので、長時間長距離のロングトレイルには不向きであり、3時間の雪道歩きはかなりきついと思われる。案の定年配の女性1名が不慣れなスノーシューを外し、荷物を添乗員さんに持ってもらって、またもう一人の年配の女性はスノーシューは付けられたが、荷物は家族に持ってもらって下山されることとなった。
復路は昨日の往路を戻るだけである。しかし、夜半の激しい雪のため相当に新雪が積もり、スノーシューとて万全ではない状況だ。ゆっくりゆっくり着実に足を進める。我々よりも足の速い若者の集団やベテランの登山家の集団にも随所で遭遇し、その度に自分の脇の雪の壁をスノーシューで崩して空間を作り、道を譲ることもしばしばだった。ところで、3時間も寒い中を歩いていると当然のことながら生理現象が襲ってくる。コース半ばに公衆トイレがあるのだが、屋根まですっぽりと見事に雪に埋まってしまっている。男性は道端で用を済ますことも出来るが、女性はそうはいかない。ガイドのNさんがトイレまでラッセルした後をぞろぞろと女性の皆さんは付いていかざるを得ない状況だった。
少し足に疲労が溜まり始めた頃、ようやく釜トンネルの入口が見えてくる。釜トンネル入口でスノーシューを外し、ガイドのNさんに別れを告げると、バスの待つ釜トンネル出口へ向かう。往路と異なり復路は下りとなるので20分ほどで出口へ到着する。トイレや着替えの時間も無いまま慌しくバスに乗り込み次の目的地に向かう。我々のツアーの目的はここで終了だが、ここから先はクラブツーリズム添乗員Mさんの営業の時間となり、あちらこちらと連絡を取るべく携帯を片手に慌しく動き回っている。
まずは「安曇野ワイナリー」にて土産物の買い物である。実際は車中で購入希望を取っていたので、トイレ休憩とワインを受け取るだけの立ち寄りなのだが。その後は時間調整なのかどうかは分らないが、何故か「犀川白鳥湖」なる白鳥の飛来地を訪れる。時間は暗くなり始めの午後4時半。白鳥は居るには居たが、この立ち寄りの意味合いが全く理解できない。更にその後もタイアップ営業が続き、「安曇野スイス村」にこれまたトイレ休憩と土産物の買い物のため立ち寄る。私は立ち食い蕎麦で小腹を満たし、車中で飲む缶チューハイを購入しただけだが、参加者に気を使いタイアップ営業に気を使い、添乗員という仕事も本当に大変なものだと改めて思う。その後は豊科から中央高速に乗り、一路新宿を目指す。元旦の上り線はガラガラに空いていて、3時間弱で新宿に無事帰着したのだった。
期間限定特別企画と銘打った今回のツアー。大上段に構えているものの内容は左程奇抜なものではなかった。まあ、両日とも猛吹雪の中では致し方ない状況もあるのだが。しかし、両日合わせて雪道を15キロ程度歩くことができたのは、滅多にない経験で楽しいものであった。次回は霧が峰でクロスカントリースキーを体験してみることにする。