年月日 平成19年5月4日(金) 天候 快晴 場所 静岡県富士宮市 ルート 田貫湖登山口→(110分)→長者ヶ岳山頂→(20分)→上佐野分岐→(30分)→天子ヶ岳山頂→(110分)→白山神社 歩行距離(10.0キロ)、所要時間(4.5時間 休憩時間含まず) その他 富士山の西側に連なる天子山塊の中で、もっともポピュラーな山が長者ヶ岳と天子ヶ岳です。美しい田貫湖から直接登れ、正面には大沢崩れの壮大な富士山や朝霧高原を望むことができる魅力の山です。しかし、その長者ヶ岳は標高差が700m余もあり、登山口からほぼ直登となるのでかなり厳しいものがあります。また長者ヶ岳を下り、登り返す天子ヶ岳への登山道は標高差僅か130m余ですが、ここもほぼ直登で再び汗を搾り取られます。更に天子ヶ岳からの800m余の下山道は足の筋肉が悲鳴を上げるほど急で長く、2座を縦走するにはそれなりの心構えと体力が必要と言えます。この縦走について初級と位置付けているツアーもありますが、中には中級と位置付けているものもあり、私の経験では中級が相応しいと思われます。
富士山の西側に連なる天子山塊の中で、もっともポピュラーな山が「長者ヶ岳」と「天子ヶ岳」(てんしがたけ)である。今年の1月に新年会ハイキング(130)で歩いた田貫湖畔から直接登れ、正面には大沢崩れの壮大な富士山や朝霧高原を望むことができる魅力の山で、一度は縦走してみたいと思っていた山である。財布の中身が寂しい今回は、何時ものC社ではなく、チョッとツアー料金の安いS社のツアーで出かけてみることにする。
バスは集合に遅れた2人を待って15分遅れの7時45分に新宿を出発する。参加人員は何んと大型バスが超満員となる49名である。翌5月5日の同じツアーが催行中止となったため、それに参加される予定だった方々が今日のツアーに大挙変更されてこのように窮屈なツアーになってしまったのだ。まあ、S社にすれば中型バス1台を2日出すよりも、大型バス1台を1日出した方が安上がりなのは至極当然で十分理解は出来るのだが、満席の大半を占めるご婦人方が姦しいことこの上ない。m(._.*)mペコッ。
窮屈なツアーバスは中央高速を一路河口湖ICを目指す。ところが、昨日で終わったと思われたGWの下り線の大渋滞が今日も発生してしまった。遅々として進まず、新宿から2時間走ってもまだ八王子の石川SAである。しかし、まだ八王子と言えども生理現象は止めることはできないため、一応トイレ休憩を取る。その先八王子料金所からは徐々に渋滞は解消し始めたが、道の駅「朝霧高原」到着が11時45分、登山口のある田貫湖畔に着いたのが12時40分、登山スタートが12時45分と、全てが後ろにずれ込み、最近には珍しく午後からの慌しい登山と相成ったのである。
まずは長者ヶ岳を目指す。登山道はほぼ直登気味の急勾配の山道となる。巻き道であればそれなりに疲れを横方向に分散できるのだが、直登のみだと事の他きつい。40分程度は先行グループに遅れることなく付いていったのだが、途中の休憩場所を過ぎる辺りから私は徐々に遅れ始め、ついにはサブ添乗員のKさんと最後尾から付いていく羽目になってしまった。足腰の疲れは左程でもないのだが、動悸が激しく息が続かない。サブのKさんに断り立ち止まって10秒程度の息継ぎタイムを幾度と無く入れさせてもらう。かなりのハイペースで体調も芳しくない上、ヘビースモーカーの弊害がこんな時に顕著に表れてしまったようだ。
先導する添乗員のSさんからは、事前に我々に合わせて遅いペースで登ると説明があったが、やはりそこは日本中の高山を隈なく歩いていらっしゃる登山家らしく、体力も持久力も私とは雲泥の差だ。登るに従ってその差はどんどん広がっていく。それから先も急勾配の直登が続き、先行グループの休憩タイムが終わる頃、やっと私は休憩場所に到着するという悪循環を繰り返し、ほとんど休憩することなくまた歩き始めるため、体力の消耗は甚だしい。それでも、最近では例の無い標高差700m余を1時間45分かけてどうにか登り切り、午後2時半に長者ヶ岳山頂に立つことができた。ところで、私のペースでも決して遅くは無いと思うのだが如何だろうか。登山の案内書によると長者ヶ岳山頂までの所用時間は150分(2時間半)と紹介されているのだが。
やっと登り切った長者ヶ岳山頂からは富士山の雄姿が眺められるかと思いきや、またもや霞がかかって山頂部分が辛うじて眺められるだけの姿に変化している。冬季や早朝のように空気が澄んでいればくっきり眺められるのであろうが、春の午後からの登山では春霞に覆われ霞んでいるのは当然だ。通常であればここで昼食にするところだが、疲労困憊で食欲が沸かず、水分を大量に取り、煙草を燻らすのが精一杯で、暫し富士を眺め入るだけである。しかし、山頂に到着してものの10分も経たない内に、添乗員のSさんから無情にも出発の合図が出る。遅れて山頂に到着したから致し方が無いのだが、もう少し休ませてくれ〜と叫びたくなるほどだ。しかし、サブのKさんの取り計らいで私は後5分山頂に留まり休憩することができたのだった。感謝である。
午後2時45分、サブのKさんと二人で長者ヶ岳を後にし天子ヶ岳へ向かう。長者ヶ岳を一旦長い距離下り、稜線沿いに歩いて上佐野分岐で左行し天子ヶ岳へ上り返す。ほぼ平らな稜線上では体力も温存でき、サブのKさんと雑談を交わしながら歩く余裕も生まれる。天子ヶ岳の上りに入ると、その標高差は僅か130m余であるが、ここもまたもや直登である。長者ヶ岳の疲れも取れてない場面で非常に辛いところだが、我慢に我慢を重ね、長者ヶ岳を出てから45分で天子ヶ岳山頂に立つことができた。
案外広々とした天子ヶ岳山頂は樹木が生い茂り眺望はほとんど利かない。既に先行グループはあちらこちらに腰を下ろし、束の間の休息を楽しんでいる。ところで、ここは、皇太子ご夫妻のお子さま「愛子さま」のお印ともなった「ゴヨウツツジ(シロヤシオ)」が花を咲かせる事で有名なのだが、何処を見回してもそれらしきものは見当たらない。仕方なく私も山頂に腰を下ろし水分と煙草の補給をする。しかし、暫くするとまたもや無情にも出発の合図が成される。ここからは急峻で危険な下山となるので、休み足りないのは山々だが私も渋々と腰を上げ団体行動に従う。
さあ、ここからは標高差800m余もの下りである。登りが直登なのと同様、下りもスキーで言えば直滑降の下りとなる。木の根が張り出したガレ場の急斜面は事の他歩き辛い。200mも下ると足の筋肉が悲鳴を上げ始めるが、登山のベテラン添乗員のSさんからは一向に休憩の合図が出ない。仕方なくまたサブのKさんに断って後方からこっそりと足を休ませながら従う。そんなことを繰り返しながらも、どうにか1時間50分かけて天子ヶ岳登山口まで辿り着くことが出来た。足の筋肉はパンパンに張り、衣類は上から下まで全て汗みどろになっていたのは言うまでも無い。
今日のツアーは料金が安い分温泉入浴は付いていない。皆さん汗臭い姿のままバスに乗り込むと、取り敢えず4時間半我慢していたトイレ休憩のためだけに、バスで10分の「白糸の滝」駐車場へ向かう。短いトイレ休憩を終えると、後は東京目指して帰るだけである。案の定、帰りの高速では帰省のUターン渋滞に巻き込まれたが、それでも22時ごろには新宿に無事着くことができた。下車するとスタッフに挨拶を済ませ、重いザックを背に其々が新宿の人ごみの中に消えていったのだった。
初級クラスの登山と銘打った今回のツアー。ツアー会社によってそのランク付けは少々異なるのだろうが、今回の登山はどう考えても中級クラスだと思われる。直登の登山道、800mもの標高差、そして10kmもの歩行距離は初級ツアーの経験からしても、とても初級とは思えない。同じ山でも、スタート時刻等によって困難の度合いが大いに変わってくるものだ。それが如実に表れたのが今回のツアーのようである。ところで、私は本当に遅かったのだろうか。確かに先行グループより多くの休憩を入れ、セクションごとでは遅れて到着することもあったが、こうやって時間内にちゃんと踏破しているではないか。そう考えると、集団ツアーの理不尽な部分が見え隠れして複雑な思いもする。まあ、今回は最終的には誰にも迷惑を掛けることなく、中級の2座縦走を果たしたので良しとすることにしよう。いやいや、サブのKさんにはご迷惑をおかけしたのだが(笑)。有難うございましたm(._.*)mペコッ。