年月日 2006/11/25(土) 天候 快晴 場所 東京都千代田区・港区 ルート 日比谷公園→(20分)→国会議事堂前→(20分)→赤坂見附→(30分)→神宮外苑→(15分)→聖徳記念絵画館→(20分)→迎賓館→(10分)→弁慶堀→(30分)→桜田門→(15分)→日比谷公園 歩行距離(10.0`)、所要時間2時間30分(休憩時間含まず) その他 PASMO協議会主催のウォーキングイベント、第8回「皇居・神宮外苑ぐるっとウォーク」に参加してきました。PASMOとは、株式会社パスモが発行する予定の鉄道・バスの共通非接触型ICカード乗車券の名称で、加盟する交通事業者は現在のパスネット・バス共通カード加盟社局を中心とした関東地方の事業者の他、山梨県や静岡県の一部にも広がっています。ところで、時間差スタートとは言えども、8000人の大移動はその凄まじさや推して知るべしです。ぞろぞろと10`を金魚のウンコのように連なって歩いていました。恐らく10`の間切れ間はなかったことでしょう。しかし、久しぶりの平坦な道のウォーキングは良い天気にも恵まれ、歴史の勉強にもなって、それなりに楽しめた一日でした。
最近は山登りに重点を置いているが、数年前までは平坦な道を歩くウォーキングが中心の私であった。体調維持のために始めたウォーキングが、そのうち脚力に自信が付き始め、いつしか山登りに変化していったものだ。今回は基本線に帰って、というより財布の中身が寂しいので、久しぶりにトレーニングも兼ねて都心の平坦な道を歩いてみることにする。今日はそんな希望を満たしてくれるPASMO(旧パスネット、バス連絡協議会)主催の「第8回皇居・神宮外苑ぐるっとウォーク」である。懐かしいもので3年前の11月にも同じウォーキングイベントに参加している。費用が全く掛からないのが、いや、片道330円の電車賃は掛かるが、何とも嬉しい(笑)。募集人員が8000名であるので、混雑緩和のため日比谷公園のスタート時間が9時と10時に分けられている。主催者から届いた返信ハガキには私は10時のスタートとなっている。
最寄の駅から電車に乗っても20分も掛からない日比谷公園。しかし、慌てて出かけるのは嫌いなタチなので、何時ものように早目に家を出る。現地に着くと、主催者のテントどころかスタッフもまだスタンバイしていない状況だ。公園内を暫し散策し、公園隣の日比谷国際ビルの地下にあるマックでゆっくりと朝食を取る。食事を済ませ煙草を燻らせ1時間ほどで公園に戻る。
公園では主催者のテント設営は既に終わっていたが、スタッフはまだ諸準備に大わらわの状況だ。9時からスタートの参加者は既に長蛇の列を成していて、当イベントの人気の高さが窺える。列の長さが余りにも長くなりすぎ、別方向に曲がって並ばざるを得なくなった頃、受付開始の合図がなされたらしく列が少しずつ動き始めた。
しかし、私のスタートまでまだ1時間もある。ベンチで煙草を燻らせたり周辺を散策したりで30分ほど待ったが、終に痺れを切らしてスタッフに聞いてみた。すると「順調に流れてますから、10時スタートの方も大丈夫ですよ。」との返答が。「おいおい、早くそれを言ってくれよォ。だったら、もっと早目にスタートしたのにィ。」と、憤慨こそしなかったが、有り難くスタッフの言うことを聞いて受付を済ませややチョンボ気味のスタートを切った(笑)。
まずは日比谷図書館の脇を抜け国会通りを進む。天気はこれ以上の空模様は無いという位に晴れ渡り、日陰に入るとチョッと寒いものの日向を歩くと汗ばんでくるほどだ。経済産業省、財務省、外務省の脇を通り抜け国会議事堂へと向かう。参加者が8000人にもなると、いくら受付に時間差を以てしても、信号待ちで行列が寸断されたにしても、何時も周りは参加者に取り囲まれている感じで圧迫感がある。
国会議事堂を左手に見て進み、憲政記念館前の信号を左折する。そのまま直進し、国立国会図書館を右手に見て進むと、自民党本部前の信号を左折し国道246号線を赤坂見附方面へ進む。赤坂見附交差点では赤坂エクセルホテル東急の中を通って千代田区から港区へ通じる歩道橋を渡る。
港区赤坂に入ると国道246号線を直進し、赤坂警察署、東宮御所、赤坂郵便局の前を通って青山2丁目交差点まで進む。ここで右折し国道246号線を跨ぐとイチョウの黄葉が美しい神宮外苑に入っていく。
ここ神宮外苑の140本のイチョウ並木はCMに登場したり、降り積もった落ち葉の場面は映画のワンシーンに使われたりで有名な場所である。しかし、それは車両の通行を遮断し演出して撮った映像であり、歩行者天国ではない今日土曜日は、それに近いシチュエーションでイチョウ並木を眺めるわけにはいかなかった。むしろ車で通った方がベストポジションの並木が眺められたのはウォーカーとして悔しくて仕方が無い。
外苑は丁度「イチョウ祭り」の真っ最中で、芋を洗うような雑踏と押し寄せる車の騒音が凄まじい。そんな人ごみの中でイベントのルートを見失いそうになるが、参加者らしき人を見つけ後に付いていく。神宮球場を左手に見て進み、国立競技場前の交差点を右折すると聖徳記念絵画館に着く。聖徳記念絵画館は、明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳の数々を永く後世の人々に伝えようと、明治天皇の御誕生から大葬の儀まで、当代一流の画家による大壁画が年代順に展示されているという。しかし、ゆっくり見学する暇など無いので先を急ぐ。
絵画館先の交差点を右折し権田原の交差点を渡る。左側に明治記念館、東京都神社庁を、右手に東宮御所を眺めながら暫く下る。学習院初等科の門前の信号を渡ると諸外国の要人の接待に利用される迎賓館である。話を戻すが、学習院初等科は丁度この日、私の嫌いな差別的学歴偏重思想教育「お受験」の真っ最中のようであった。
期待していた迎賓館は残念ながら工事中であったので、柵越しに写真を撮っただけで外堀通りへ向かう。外堀通りを右折し紀之国坂の交差点を左折すると弁慶濠である。弁慶濠はこの濠を掘った江戸城普請の大工の棟梁で、名土木技師として知られた弁慶小左衛門に由来するといわれていて、鎌倉時代に活躍した源義経の家臣「武蔵坊弁慶」とは何の縁もないそうである。
大都会のど真ん中である赤坂や紀尾井町にそびえ立つホテルニューオータニや赤坂プリンスホテルなどの一流ホテル。そしてその間をすりぬけるように走る高速道路。更にその下にはどんよりと緑色に濁った弁慶濠。その近代的で機械的で、そして殺伐とした眺めはいかにも都会的で穏やかな風情とは程遠い。
弁慶濠を過ぎると道は再び千代田区へ入る。国道246号線を戻るような格好で最高裁判所を左手に見て三宅坂交差点を渡り右折する。皇居の内堀桜田濠を左手に見ながら桜田門を目指す。この皇居の外周はランニングの練習をする人の専用道路のようになっており、毎年ここで大人数のウォーカーと鉢合わせしてトラブルが発生している。この外周道路使用がランナーの既得権のように考えられると納得いかないが、ウォーカーも道幅一杯に広がって歩くことを自制するなど、いま少しマナーをわきまえた方が良さそうだ。
桜田門の前を警視庁を右手に見ながら進むと、暫くして今度は凱旋濠、日比谷濠を左手に見ながら進むようになる。目の前には敗戦時GHQ(連合国最高司令官総司令部)が置かれマッカーサーが駐屯した第一生命本社ビルが、その左手には帝国劇場が見えてくる。ここまで来ればゴールはもう直ぐだ。
スタートしてから3時間後の12時半、左程の疲れも無く再び日比谷公園の「にれのき広場」にゴールした。2時間半の予定のところ30分もオーバーしたのは、参加者が多すぎて追い越そうにも追い越せず、思うように歩けなかったからである。最高の天気の中でのんびりウォーキング。たまのウォーキングも良いものだ。