山小屋泊まりで尾瀬トレッキング(U)
年月日 2006/09/18(月)
天候 暴風雨のち晴れ
場所 新潟県湯之谷村・福島県桧枝岐村
ルート 東電小屋→(20分)→ヨッピ橋→(30分)→龍宮十字路→(30分)→下田代十字路→(30分)→温泉小屋→(25分)→平滑ノ滝→(25分)→三条ノ滝→(25分)→兎田代→(50分)→天神田代→(50分)→上田代→(20分)→尾瀬御池                                 歩行距離(片道14`)、所要時間7時間15分(休憩時間含む)
その他 今シーズン東電尾瀬橋が通行止めのため、東電小屋からは反時計回りにヨッピ橋、龍宮十字路、下田代十字路と1時間30分も迂回して平滑ノ滝、三条ノ滝を目指します。三条ノ滝からは兎田代を経由して燧裏林道に入り、天神田代、上田代の傾斜湿原を楽しみながらゴールの尾瀬御池を目指します。という予定でしたが、三条ノ滝から先の予想外の急斜面に体調が悪化し、小休止小休止の連続で尾瀬御池に転げ込むようにゴールしました。楽しみにしていた燧裏林道のトレッキングはかなり厳しいものになりましたが、歩き終えてみて、これが山の現実なんだと反省すると同時に、今まで以上に体力を付けなくてはならない自分を感じています。なお、経験から汗を大量に掻いた後に水を飲むと、体液が薄まって更に体調が悪化するようです。体液のバランスを保ってくれるスポーツイオン飲料を多く持っていった方が良いかも知れません。三条ノ滝から御池へは上級者コースになっていますのでご注意あれ。

詳細地図はこちらから(「尾瀬で幕営しませんか」提供)


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スライドショウの開始
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早朝5時、表へ出てみる。風は強いが雨は左程でもない。
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東電小屋もそろそろ起き始めた。
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朝食です。シンプルですがお変わり自由で美味しかった。
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出発すると直ぐにこの鐘が。2〜3回鳴らしてボンボヤージ!。
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東電小屋よまた来ま〜す。
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ヨッピ吊橋を再び渡って。
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今日は直進ではなく、龍宮方面へ左折します。
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草紅葉の中、早い紅葉が綺麗です。
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早い出立で人っ子一人出会いません。尾瀬を独占した気分です。
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龍宮小屋が見えてきました。かなり強い雨が降っています。
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池塘の先の至仏山も今日は霞んでいます。
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龍宮十字路を左折して見晴方面へ。
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龍宮小屋もまだ静かです。燧ヶ岳も雨に煙っています。
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下田代へ向かいます。しっとりとした尾瀬も気持ちの良いものです。
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再び下田代の山小屋街が見えてきました。
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再び「弥四郎小屋」の軒先を借りて小休止します。
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この通行止めの為、こうやって迂回してきたのですから。
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チョウジギクです。
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赤田代に入りました。この先が東電小屋です。通行止めで無ければ、ここまで短時間で直行できたのですが。
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トリカブトは至る所で。
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ウメバチソウです。
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赤田代の山小屋街が見えてきました。
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これは「温泉小屋」。目の前が燧ヶ岳の登山道入口になっています。
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東電小屋の姉妹店、元湯山荘です。
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尾瀬ヶ原を後にして、道は山道に変化してきました。
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ここから案外険しい山道が続きます。
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平滑ノ滝へのルートです。鎖場があり、この先は真下に切れ込んでいます。
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細い尾根上は大きな岩がゴロゴロしていて不安定です。
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平滑ノ滝展望台です。若干足がすくんでいます。
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溶岩台地の上を轟々と音を立てて流れています。
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ラフティングでもやれるかも知れませんね。
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三条ノ滝へ向かいます。道はほぼ下りですが歩き辛い山道です。
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滑りやすい山道がかなり長距離続きます。
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エチゼンダイモンジソウです。
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1キロのアップダウンを繰り返してやっとのことで三条ノ滝分岐まで来ました。
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三条ノ滝展望台です。
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確かに立派な滝でした。それよりも体調がやや心配になり始めた頃です。
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大量の汗をかいて2g用意した水が徐々に減っていきます。あの水を腹一杯飲んでみた〜い。
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三条ノ滝からここまでも急坂でしたが、ここから先もご覧の有様です。
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一つ岩場を越えたら小休止、また超えたら小休止と、この連続です。
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標識も何もありませんが、ここが恐らく兎田代です。
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渋沢温泉分岐で再び小休止します。
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渋沢温泉分岐からここまでもかなりの急勾配でした。完全に腰を下ろし息の上がりを静めます。
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これでもかこれでもかと歩き辛い岩場が続きます。
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シボ沢の裏燧橋を渡ります。
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水無しの沢ですが、大雨の時は土石流が流れて危険な沢です。
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燧裏林道に入り急な山道の間に湿原が点在します。体力を前半で消耗し、休む回数も極端に増えてきました。
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春先にはミズバショウが満開な場所のようです。その巨大な残骸が随所に。
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西田代に出ました。
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小さな小さな湿原です。入れ替わり湿原が出現するので、標識と一致しているのかどうか。
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ノメリ田代です。
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この湿原がノメリ田代でしょうか。体がつんのめるくらい急勾配の傾斜湿原というのですが、そんな勾配は感じません。
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上田代湿原です。燧裏林道上では最大の湿原です。
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平ヶ岳など越後の山並みの展望がやっと開けました。
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ここがむしろ傾斜湿原の名に相応しいような感じがします。
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姫田代です。地図上には無い湿原でした。
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これも小さな小さな湿原でした。
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さあ後僅かでゴールの尾瀬御池です。ここを右に行くと燧ヶ岳の登山ルートの一つになります。
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尾瀬御池の駐車場に予定より1時間15分遅れでゴールです。
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ここでイオン飲料を購入し、1gを飲み干しました。体が水を欲していたのですね。
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尾瀬御池からT社のバスの待つ七入へシャトルバスで向かいます。
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七入の駐車場に着きました。
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待っていました。このバスがそうです。尾瀬ラナーでは無く尾瀬ライナーなんですがね。
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帰りは小型バスです。でも乗客は9名。一人2席を陣取ってゆっくりの帰還です。

 昨日の疲れでぐっすり寝込んでしまったようであるが、習慣とは恐ろしいもので何時ものように早朝に目覚めてしまう。外はまだ真っ暗であり、強風の吹き荒ぶ音だけが聞こえる。雨音はしないが台風は確実に接近しているらしい。情報を掴む手段が何も無いため、台風が今何処の位置にあってどちらの方向へ進んでいるのかもさっぱり分らない。手探り状態で表へ出てみると、なるほど風は強いが雨は左程のことも無い。一応万全の体勢で歩くため完全武装の雨具を準備し、カメラも一眼レフからコンパクトデジカメに変える。

 朝食は6時からだ。朝食の前に山小屋の主人に台風情報を聞いてみる。ラジオ情報によると、台風は日本海の方へ抜け、大回りして北海道の方へ抜けそうだと言う。一応直撃は避けられそうであるが、それでも大型の台風であるので、それなりの影響はあるであろう。シンプルであるがボリュームのある朝食を平らげると、いち早く雨具に着替え、誰よりも早く6時半に山小屋を後にする。今日は平滑ノ滝(ひらなめのたき)と三条ノ滝を巡り、兎田代(うさぎたしろ)を経由して、燧裏林道(ひうちうらりんどう)を尾瀬御池(おぜみいけ)にゴールする行程である。

 通常であれば東電小屋から東電尾瀬橋を渡って滝へ向かうのであるが、その橋が今シーズンを通して工事中のため迂回せざるを得ない。通常20分で行ける東電尾瀬橋であるが、迂回のため90分も遠回りをしなければならないのだ。ぼやいても仕方が無いので、強い雨風の中ヨッピ橋を渡り、龍宮十字路を左折し、下田代十字路を左折して赤田代の東電尾瀬橋を目指す。

 ところが、東電尾瀬橋を過ぎる辺りから天候が持ち直し始め、風は強いものの、青空が覗き始めた。赤田代の山小屋、元湯山荘と温泉小屋を過ぎた辺りからピタリと雨も上がり、それと同時に私も雨具の上を脱ぐ。既に雨具の下は汗ビッショリだ。

 ここから平滑ノ滝へは標高差100b弱の下りとなる。しかし、滑りやすい巨大な岩場を歩くため鎖が設置されており、ほぼ垂直の転げ落ちそうな急な階段もあってかなり神経と体力を要する。この平滑ノ滝は燧ケ岳の溶岩流により作り出された傾斜角25度位の大スラブ上を、長さ500bに渡って奔流する滝で、この滝の形状から平滑ノ滝と名付けられたそうだ。展望台には手すりも何も無いため、高所恐怖症の私は足が竦む。

 平滑ノ滝から更に標高差100b強下ると三条ノ滝へ着く。この行程がかなり長く急斜面で肉体的なダメージが相当大きい。三条ノ滝は三十丈ノ滝がなまったものとも、渇水時に三筋に別れて落下するからだとも、また三十丈の落差が有るからとも言われている。展望台から眺める滝は水量も豊富で確かに雄大で見事であるが、私はこの後の標高差200bを越えるド急斜面の復路の登りの方が気掛かりだ。

 滝を見終え、全ての雨具をザックに仕舞うと、次のポイント兎田代へと歩みを進める。案の定これが両手を使って木の根や岩場や鎖を掴まないと登れないような急斜面が随所にあり、相当に体力を奪われる。天候は朝の荒天が嘘のように晴れ渡り恨めしいくらいの暑さだ。汗が止め処なく流れ落ち息が上がる。体調は最悪で、数歩登っては給水、数歩歩いては小休止の繰り返しだ。何時もより大型サイズのザックの重さが恨めしい。

 結局この三条ノ滝から兎田代までの短距離で全ての体力を使い果たし、後々まで響いてくることになるのだ。それから先もそれなりのアップダウンが嫌と言うほど連続するが、使い果たした体力は回復せず、相変わらず給水、小休止の繰り返しで、ただただ自分を叱咤激励しながら遅々とした速度であるが黙々と進んでいく。余りもの給水の多さに1g持ってきた水もいつしか底を突き、沢の水で喉の渇きを癒す。

 このように燧ヶ岳の北側をトラバースするように付いているアップダウンの激しい燧裏林道であるが、全体的に樹木に覆われほとんど展望は利かない。しかし、樹林帯を抜けるとノメリ田代、横田代、上田代、御池田代など多くの湿原も点在する。特に上田代の湿原は傾斜湿原と呼ばれていて、なだらかな斜面に湿原が生成されている。尾瀬の湿原とは些か成因が違うようだ。展望が利かなかった燧裏林道であるが、ここにきてやっと越後方面の山々の展望が開ける。疲れた体には一服の清涼剤だ。 こうやって平らな田代を歩いている時はどうにか体力も温存でき、風景を眺める余裕も若干生まれてくるものだ。

 最後の湿原御池田代を過ぎるとゴールの尾瀬御池ももう直ぐだ。東電小屋を6時半に出てから実に7時間15分。予定よりも1時間15分も余計に費やして尾瀬御池の「山の道」に転げ込むようにゴールした。大量の汗を掻き、体中の全ての細胞から塩分が抜け去ったのであろう。何はさて置き、取り敢えず自販機の500ml.のイオン飲料2本を購入すると、あっという間に飲み干してしまった。まるで砂漠のオアシスに到着したラクダの隊商のように。

 尾瀬御池からはシャトルバスで七入に向かい、そこで待つT社のバスに乗り換える。帰りは9名。小型バスではあるが、其々2席ずつ陣取ってゆっくりと足を伸ばして東京を目指す。通常、途中で1〜2回トイレ休憩を取るが、今回は全く尿意を催すことがない。それだけに先程摂った1gものイオン飲料は体中の細胞に全て吸収されてしまったのに違いない。

 初めての山小屋を利用した尾瀬トレッキング。2日目の山登りの部分を甘く見ていた失敗もあったが、押し並べて十分に尾瀬を満喫できた2日間であった。惜しむらくは、朝靄に煙る尾瀬ヶ原、夕日に映える至仏山、燧ヶ岳の姿が見れなかったことが残念ではあるが。尾瀬の地図を広げて今考えている。まだ歩いていない大清水ルート(一ノ瀬休憩所より先)、白砂峠ルート、八木沢道ルートを歩き、そして究極は至仏山(2228b)、燧ヶ岳(2356b))を登り、何時の日か尾瀬全制覇を試みることを。

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