蓼科高原 車山から八島ヶ原湿原コース
年月日 2006/06/24(土)
天候 晴れ時々曇り
場所 長野県茅野市北山
ルート 茅野駅→(バス50分)→車山高原バス停→(リフト15分)→車山山頂→(10分)→車山乗越→(30分)→蝶々深山→(15分)→物見岩→(60分)→八島ヶ池→(5分)→八島高原バス停→(バス70分)→茅野駅                                  歩行距離(6.00`)、所要時間2時間00分(休憩時間含まず)
その他  霧ヶ峰の最高峰である標高1925mの車山の山頂からは、見渡す限り360度のパノラマが広がっています。梅雨真っ只中の今日は若干雲が多かったものの、ギザギザの山容を見せる八ヶ岳連峰、また北・中央・南の各アルプス、そして浅間連山の山々を見渡すことができました。更に、標高1620mの高地で、澄んだ空気と清らかな水、豊かな自然に抱かれて静かに成長を続ける八島ヶ原湿原。車山湿原・踊場湿原とともに現在12000歳を数える国指定の天然記念物である貴重な高層湿原も眺めることができました。レンゲツツジの朱、ズミの花の白、空と水の青、そして草原と山々の緑が織り成す風景が実に美しく感動的でした。

詳細地図はこちらから(車山高原観光協会提供)


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スライドショウの開始
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往路の鈍行電車の中でおにぎりを頬張るS君です。
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茅野駅に着きました。交通費節約とは言え、3時間半もの鈍行の旅はきついものです。
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送迎バスを待つ方々です。
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送迎バスの車中。諸注意を良く聞いて。
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車山高原バス停前でリフト券を購入します。
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この4人乗りリフトで車山に向かいます。
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若い頃やってたスキーを思い出します。
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もう1本リフトを乗り継ぎます。
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リフトを降りると車山山頂はすぐそこです。
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山頂です。雲がまだやや多いのです。
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S君です。
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憧れの山、八ヶ岳連峰が姿を見せてくれました。
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中央アルプス方面です。
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車山山頂を示す標識の前で。
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北アルプス方面です。
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再び八ヶ岳連峰を。左の鉛色の雲が邪魔です。
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どうも東側の雲が取れません。蓼科山もすっかり隠れています。
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車山を一旦下り車山乗越を目指します。眼下に白樺湖が眺められます。
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ウマノアシガタの花です。至る所で咲いていました。
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スミレです。種類は不明です。
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ツマトリソウの花のようです。
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レンゲツツジの群生は至る所で見かけられました。
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蝶々深山への急坂を望遠で狙ってみました。
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今回のコースではこの登りが一番急です。
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標識も整備されてて安心して歩けます。
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レンゲツツジのオレンジ色とズミの白が美しいコントラストを成しています。
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ズミ(酢実)の花です。別名コナシ(小梨)です。
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バラ科でリンゴの仲間なのですが、何故かコナシ(小梨)なのです。
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さあ、いよいよ蝶々深山への急登です。
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一気にとはいきません。途中で1回休憩を入れました。
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見事なレンゲツツジの群生でした。
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蝶々深山の山頂です。広々としています。
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山頂で一休み。鷲ヶ峰が見えます。
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日差しは強いものの、吹き渡る風は涼しいのです。
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何とも広々として歩き易い道です。
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物見岩に向かいます。
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これが物見岩です。人工物なのでしょうか。
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記念写真を。ポッカリと浮かぶ白い雲。何とも穏やかです。
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ここいらは岩場が多いようです。昼食を取ってる方も多かったようです。
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岩場より木陰を選んでお弁当にしているグループも多かったようです。直射日光は暑いのです。
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さあ、八島ヶ原湿原を目指して下りましょう。
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右手の鷲ヶ峰の麓に広がっているのが八島ヶ原湿原です。
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全ての花が背を向けているので、何の花か判然としません。
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ヤマドリゼンマイのようです。
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ニリンソウです。
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八島ヶ原湿原に入りました。静かな佇まいが美しいですね。
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近江俊郎さんの歌「山小舎の灯」はここで作られたのでしょうか。
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鷲ヶ峰に向かって木道は続いています。
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鎌ヶ池です。何時までも残しておきたい風景ですね。
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暫し足を止めて眺め入りました。
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鬼ヶ泉水です。レンゲツツジの朱、ズミと雲の白、水と空の青、草木の緑の取り合わせが実に綺麗です。
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アヤメの紫が目に飛び込んできました。
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八島ヶ池です。浮島が点在しています。
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チョッと高台から俯瞰してみました。
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アマドコロの花です。
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さあ、ゴールしました。
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ここは八島高原側の入口になるのですね。正面は鷲ヶ峰です。
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レストランで昼食を。私はソースカツ丼、S君はカツカレーを。
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さあ、茅野駅に戻ってきました。特急あずさ号を待ちます。
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特急あずさ号にて。二人なのでいつもより豪勢な反省会食材です。

 新田次郎氏の小説「八甲田山死の彷徨」の中で、陸軍青森歩兵連隊が雪中行軍の最中遭難し、大尉である神田は天を仰ぎ「天は我を見捨てたか」とのたもうた件はご存知の方も多いことでしょう。梅雨前線が九州地方で最後の足掻きをしていて、本州地方の天候も些か危ぶまれた今日でしたが、長野県蓼科高原は初夏の日差しが燦々と射し、些か雲は多いものの絶好の山登り日和に恵まれました。正に「天は我を見捨てなかった」のです。

 今日はJR東日本のハイキングイベント「蓼科高原 車山から八島ヶ原湿原コース」です。去年の9月の栂池高原ハイキング以来久しぶりに社員のS君を誘ってのむくつけき男二人の珍道中となりました。往路は交通費を節約するため中央線の各駅停車に乗り込み、約3時間半かけて目的地の茅野駅で下車します。茅野駅からはJRが設えた送迎バスに分乗して、スタート地点の車山高原バス停へ向かいます。心配された天候も嘘のように晴れ渡り、至る所でレンゲツツジが今を盛りに咲き誇り、ニッコウキスゲの鮮やかな黄色の花もチラホラと車窓から眺められます。

 車山高原バス停からは車山高原スキー場のリフトを2本乗り継ぎ、車山山頂直下でスキーの要領でタイミングを見計らって飛び降ります。そこからほんの僅か登れば気象レーダードームのある車山山頂(1925b)なのです。何せよちよち歩きの赤ちゃんでさえ歩いて登っているのですからビックリします。

 周辺の山々は一部に厚く雲がかかり全体像がはっきりしない山もありますが、それでも東側には八ヶ岳連峰、蓼科山の山々が、南側には南アルプス、中央アルプスの山並みが、西側には乗鞍岳や北アルプスの山並みが、そして北側には鉢伏山、三峯山、美ヶ原の山々が眺められ、360度の大パノラマに甚く感動させられます。

 暫し山頂で大俯瞰を楽しんだ後、踵を返してコースに戻ります。ここからが今日のコースの本番です。車山の急な斜面を下り車山乗越を左に折れてレンゲツツジの群生の中を歩きます。所々でズミ(酢実)が白い花を付けており、明るく開けた高原歩きの気持ちの良さは筆舌に尽くし難いものがあります。ただ、遊歩道が縦横無尽に走っているわけでもないため、高原の奥深くに咲く山野草などを間近に見ることができずチョッと残念ですが、高原の貴重な自然を守るためには致し方のないこととして充分理解できます。

 暫くレンゲツツジの群生の中を歩くと、蝶々深山(ちょうちょうみやま)(1836b)への急な山道が待ち構えています。とは言え、高原の中の山道ですから遮るものは何も無く、雄大なパノラマを眺めつつ噴出す汗を拭いながら登ってもほぼ20分ほどで頂上に立つことができます。山頂とは言ってもそこから先のなだらかな稜線と一体となっているため、広々としていて穏やかで高山特有の急斜面の緊迫感などどこにもありません。暫し腰を下ろし煙草を燻らせながら山座同定して自分の位置を確かめます。

 蝶々深山からはほぼ下りとなります。なだらか笹原の稜線を歩くこと15分で物見岩(1792b)に到着します。物見岩とは大きな岩が数個重なっただけの何の変哲も無い岩場ですが、自然の成せる技なのか、それとも人工のものなのか草原の中にいきなりの出現で不思議な感じです。ここからも見晴らしが良く、鷲ヶ峰とその裾野に広がる八島ヶ原湿原一帯が一望できます。なるほど、ここ霧が峰は緩い登りと緩い下りが適度に表れるため、単に頂上だけを目指す「登る山」ではなく、周りの景色を充分楽しみながら歩ける正に「遊ぶ山」だということが実感できます。

 さあ、ここからは最後の目的地である八島ヶ原湿原に向かいます。八島ヶ原湿原は標高1665b、面積45万平方bの高層湿原で、約12000年をかけてミズゴケの堆積によって現在のような地形になったといわれています。大小17の島が点在し、5月から9月上旬頃まで可憐な花の競演が見られるようです。また、日本の高層湿原の南限で、国の天然記念物にも指定されています。

 その八島ヶ原湿原は尾瀬よりも小さな湿原ですが、鎌ヶ池、鬼ヶ泉水、八島ヶ池の三つの池塘(ちとう)とその周辺の草原やなだらかな高原の織り成す風景は実に純粋で美しく、絶対に絶やしてはならぬ地球の遺産の一つと言えそうです。ここの湿原は90分で周れる外周に木道が敷設してあるのみで、尾瀬のように湿原の中を木道が縦横に走っているわけでもないため、湿原特有の植物も余りお目にかかることはできません。それはそれとして自然保護のため賛成なのですが、ここの湿原は八島ビジターセンター駐車場から近いこともあって、車で訪れた観光客が引きもきらず足を踏み入れていて植生がかなり衰えてきている現状があるようです。暫く休園して湿原の回復を見守るなど、なるべく早い時期での対応も自然にとっては大切なのではないでしょうか。

 さて、彼此2時間半で車山から八島ヶ原を縦走してしまいました。大きなアップダウンも無かったためまだまだ余力は残っていますが、送迎バスの本数も帰りの特急あずさ号の本数も限られているので急ぎ帰路に付くことにします。八島ビジターセンター隣のレストランで昼食をとり、帰りの送迎バスで茅野駅まで戻り、反省会の食材を買い込んで早々に特急あずさ号の車中の人となった二人でした。

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